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2004年1月12日

焼酎が清酒を抜くも……

毎日新聞の記事から
焼酎出荷量:初めて清酒抜く 03年

これは良いことのようで実はあまりよろしくないというのが私の感想です。

まず、ここでいう焼酎には「甲類焼酎」も含まれており、家で安い焼酎をウーロン茶などで割って呑む人が増えている実態も反映しています。かならずしも本格焼酎だけではありません。

また、清酒の製造量が減少することによって、清酒粕が減少し、粕漬けや粕取り焼酎にとっては危機的な状況が発生しています。清酒の衰退は実は多方面への影響が大きいのです。

もちろん、清酒の衰退は自業自得的なところもあります。糖類やアミノ酸を混ぜて人工的に作り出す「三増酒」(さんぞうしゅ)の問題、酒造好適米である山田錦を使用して淡麗酒作りを目指してしまったことで味わいが似通ってしまったこと、地酒ブームにあおられていままでの作りを大幅に変え巨額な設備投資をしてしまったことで身動きが取れなくなってしまったことなど……。

しかし、本格焼酎と清酒はともに日本を代表する国酒(こくしゅ)であり、両方が健全な発展をしてこそ、日本の酒文化はより良くなると考えています。そのためにも清酒業界は本格焼酎のように「日本酒」の定義をより厳格にし、消費者の信頼を勝ち取れるだけの自己改革をしなければならないときがやってきていると思います。普通酒を三増酒にしてしまったために「普通酒=甘いだけでこくもきれもない翌日に残るまずい酒」という誤ったイメージがぬぐえない状況を一日も早く打開しなければ、清酒の未来はないでしょう。

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