2007年6月 2日

現実の焼酎バーでは甲類焼酎は出ません(The Shochu Barについて)

リンク: 脱出ゲーム Gotmail.jp [ The Shochu Bar ] 焼酎カクテル、甲類焼酎の魅力.

甲類焼酎の業界団体である日本蒸留酒酒造組合が上記リンクのサイトをオープンしました。焼酎バーを舞台にしたゲームですが、基本的に焼酎バーは本格焼酎を専門に提供しているバーを総称する名称で、甲類焼酎を使ってカクテルを作ればそれは普通のバーです。私の知る限り、焼酎バーで甲類焼酎を出しているところはありません。非常に誤解を招きやすいこういう宣伝広告は甲類焼酎にとっても本格焼酎にとっても有害ではないかと考えます。甲類焼酎にも一定の理解を持っている私ですら懸念を憶えるのですから、実際に焼酎バーを開店されている皆様は戸惑っている方も多いのではないでしょうか。開設したサイトをすぐに閉じるわけにもいかないとは思いますが、今後、名称を使う際にはもっと慎重になって頂きたいと願わざるを得ません。

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2007年5月24日

本格焼酎の生産施設を蒸留所と呼ぼう!

本格焼酎の世界では、焼酎の仕込みを行う場所を「工場」と呼んでいます。例えば、本坊酒造では主力生産地である津貫にある施設を「津貫工場」と呼んでいます。一方、ウイスキーの世界では「蒸留所」と呼ぶことが一般的です。京都・山崎にあるサントリーの事業所は「山崎蒸留所」です。ウイスキーに比べて本格焼酎は「施設の近代化」が叫ばれていたことから近代的に感じる「工場」という名称が一般的だったのでしょう。

しかし、徐々にではありますが、「工場」という名称を止め、「蔵」という名称を用いるところが増えています。また、最近になって、薩摩酒造は全ての生産施設を「工場」から「蒸留所」へ改名しました。また、三和酒類は大分・日田に新設した生産施設に「いいちこ日田蒸留所」と命名しています。これは大変に歓迎すべき動きであるといえます。日本の国酒である本格焼酎は工業生産品ではない、世界に誇るJapanese Spritsであり、その生産拠点で「工場」という名称を使用するのは、なじまないと思います。本格焼酎の生産施設はぜひとも「蒸留所」という名称へ改名してみてはどうでしょうか。そして"Shochu distillery"が世界に広まることを願って止みません。

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2007年5月21日

美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店

このところ、焼酎を美味しく呑ませてくれる店はないか、というご質問をいただくことがあります。話を聞くと「ワンショット30mlくらいで1000円取られるんだよね」「お湯割りを頼むとなんだかものすごい薄いものしか出てこないんだよね」などといった状況が蔓延しているようです。東京大阪を中心にブームに便乗して劣悪な販売の仕方をしている飲食店・料飲店・飲み屋が増えましたが、これも一つの事例だと思います。こうした不満をお客に感じさせてしまう店は「美味し焼酎を呑ませてくれる店」かもしれませんが、「美味し本格焼酎を呑ませてくれる店」ではないということではないかと思います。

どの店がよいかということは一概にいうことはできないことをまずお断りしておきます。これはどうしてもそれぞれの店によってカラーの違いがあり、人によってあうあわないという問題点があるからです。しかし、「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」という観点であれば私でも紹介することが可能です。

まず、このBLOGで紹介している店は間違いなく「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」です。値段もそれぞれの提供する量に応じていますし、取り扱っている銘柄も皆さんの信念で置いています。もちろんここではまだご紹介できていない店でも良い店があります。例えば渋谷にある「五臓六腑」とその系列である三軒茶屋の「五臓六腑七八」「五臓六腑久」「五臓六腑ten」や同じく渋谷の「熊吉」、広島の「無櫓火」、大阪の「がたろ」「焼酎のむねん」などがあげられます。

逆に「美味しく本格焼酎を呑ませてくれない店」の特徴はどんな感じでしょうか。全てがそうではありませんが、ある程度の共通点があります。以下に私が感じた共通点を紹介します。

  1. 店の至る所に著名銘柄の空瓶が大量に飾ってある
    これは最大の特徴です。空瓶を飾ってくれても飲めないので意味がないのですが、なぜかこうした店は大量の空瓶が飾ってあります。中には水を入れてさも焼酎が入っているかのように見せかけるところすらあります。見てくれだけを追い求めている店が「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」とは思えません。
  2. 焼酎の保存の仕方が流行を追いかけている
    本格焼酎は液体内に溶け込んだフーゼル油が分離してしまうことがあります。これを防ぐために焼酎を出す前には軽く振る必要があります。これは本格焼酎を出す店ならば常識といっても良い事柄です。しかし、例えば瓶を固定して一回押すと一定量の焼酎が出るようにしている店では、瓶を振ることが出来ないため、当然フーゼル油が混ざりません。本格焼酎を出す料飲店として最低限の知識もない店が「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」とは考えにくいですね。
  3. メニューを見ながら味わいや最適な飲み方を聞いても即答できない店員がいる
    簡単なことです。その銘柄を呑んでいないので味わいが判らないのです。だから最適な飲み方もワカリマセン。たとえバイトでもマニュアルを整備すれば如何様にもなります。それすらしていない店が「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」だとはいえないでしょう。
  4. あらゆるグルメサイトに掲載されている
    これはまるしげ夢葉家さんや熊吉さんのように良い店でも載せていることや店側が掲載依頼をしていなくてもBLOG等の評判から勝手に掲載しているケースもありますので100%そうだとはいいにくいのですが、「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」ではないことが多くあります。特にこれらのサイトに掲載している上に全国展開している大規模店舗は「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」ではないことが本当に多いです。これは一つの目安として頭に入れておいても良いですね。
  5. 置いている量を誇らしげに語る
    「500種類以上!」とか「芋だけで200種類以上!」などと量を誇らしげに店頭に書いている店も「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる店」ではないことが多いですね。量が増えればそれだけ味わいを熟知しなければならないわけで、即答できるかどうかは疑問です。また、本格焼酎といっても様々な味わいの系統があり、無差別に仕入れているのはある意味では本格焼酎ならば何でも良いという姿勢の表れではないか、ということもいえます。

以上、好きなように書いてきましたが、もちろんこれらに当てはまっていても自分が好きならばそれでよいと思います。しかし、これからいい店を開拓したいと思うのでしたら、これらを参考にして頂ければ、「美味しく本格焼酎を呑ませてくれる」という視点で見る限り、はずれを引くことは少なくなるでしょう。あとはその店の大将・マスターとこの項をご覧の皆様があうかあわないかだけだといえます。

よろしければ参考にして下さい。

初出.2005/09/01 14:10

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2007年3月31日

ついに言葉がひとり立ちした「正調粕取焼酎」

先日、FOODEXへ行った件は別途こちらでレポートしておりますが、その会場の日本酒造中央会ブースの粕取焼酎を置いたコーナーで「これは正調粕取りですか?」という会話がなされていました。名刺を見るととある酒販店さん。話を受けた方も「ああ、これは正調ですね」という返答。酒販店さんが持たれていたのは「ヤマフル」ですから間違いなく正調粕取でした。「最近正調を梅酒で使いたいというお客さんがいるんですけどうちでは扱ったことがなくて。ほかには正調あるんですかね」とは酒販店さんの弁。受ける側は「吟醸粕は多いですけど正調はなかなか増えてこないですね」との返答。続けざま「でも残してきた蔵はやめる気がないみたいでこれなんかも正調ですよ、ちょっとタイプは違っておとなしめですけどね」と持ち上げたのが山形・樽平酒造さんの「たるへい」でした。

ここまで極めて自然な会話で、会場では聞き流していたのですが、いま改めて思うにこれはすごいことだと身震いがします。

蒸留時に籾殻を使用した粕取焼酎を「正調粕取」と呼ぼうと提案したのは、私の記憶が正しければ九州焼酎探検隊の「KASUTORI NOW!」(2002年08月09日)が最初のはずです。そして定義がしっかり固まったのが「「Dr.けんじの粕取焼酎概論」」となります。この項目が記されたのが2002年08月26日のこと。2002年当時は粕取り焼酎、特に昔ながらの籾殻を蒸留時に使用した粕取り焼酎は絶滅の危機に瀕しており、九州焼酎探検隊の猛牛氏・goida氏・けんじ氏を中心にこれを何とか残していけないか、という動きが始まったところでした。その一環で記されたのが上記の「Dr.けんじの粕取焼酎概論」です。ここで初めて「正調粕取」という言葉が定義化され、この世に誕生したのです。この言葉を使った最初の商品がおそらく2003年に十数年ぶりの蒸留が行われた鳴滝酒造さんのヤマフル無濾過原酒です。

それから4年半の歳月を経て、「正調粕取」という言葉がある程度知った人ならば普通に通じる言葉となり、そして昨今の梅酒を中心とする和リキュールブームから消費者の間でも再び見直されているのだとしたらこれほどすごいことはないと思います。以前も書きましたが、このようなきっかけを作られた関係者の皆様の努力は大変なものであっただろうと思います。正調粕取焼酎が後世に残っていくことを祈念してやみません。

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2006年7月22日

米と麦をもっと呑むぞ!

データが完全に明示されたわけではなく、何となく数字のマジックのような気もしているので確定的なことはいえないのですが、 日本経済新聞 あたりをみますと本格焼酎に一服感が出ているようです。特に芋は拡大しているが米と麦が減っているとのこと。さらに最近では、居酒屋などでは本格焼酎を出してみたはいいが料理が出ないので扱いに困るという事例も出始めているようです。

もともと九州では本格焼酎はお湯で割って度数を低くして呑むものでした。さらに九州は全体的に味付けが濃いめの料理が多い文化です。だからいまでも九州は食中酒としてしっかり根付いています。しかし、本州の大都市圏ではこれをロックで呑みます。これでは20度から25度の焼酎は度数が高いままです。度数が高ければどちらかというと焼酎メインになりますから料理は出にくくなると思います。

その意味では呑む方は焼酎の位置づけがようやく判ってきたという感じでしょうか。蔵元でもそれに併せて事前に割り水をした水割りの焼酎(12度から15度くらい)を出すような動きもあります。店舗によってはお湯割りを薦めはじめるところも増えていますし、本当に本格焼酎が本州で根付くのかはまさにこれからが勝負だと思います。

個人的には本格焼酎ブームのおかげで再び日本酒の良さが見直されはじめたのが収穫だと思っています。刺身や淡い味付けの料理にはやっぱり日本酒が良く合います。また、芋一辺倒ではなく、料理に合わせて米にしてみたり、麦にしてみたり、黒糖にしてみたり、泡盛にしてみたり、とアレンジするのもいいと思います。

私の個人的な行動の範囲では、今まであまり目を向けていなかった米・麦・粕取りをもっといろいろ呑みたいという気持ちが高まっているところです。この記事を読んで平成18酒造年度は、ますますもって米と麦を呑み、BLOGでも推薦していこうじゃないかという気持ちを新たにしました。まずは馴染みの店にある米と麦の完全制覇から始めようかな、と思っています(^^)

今年はもう少し米や麦も推薦できる銘柄を書きますのでご覧下さいm(__)m

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2005年12月12日

サツマイモのあれこれ

本格焼酎に対する皆さんの関心は一時期より落ち着いたとはいえまだまだ高く、さらにそれほど詳しい人がいないようで知人から「一緒に呑みに行って焼酎のこと教えてよ」といわれることがあります。そんなやりとりをしている時によく聞かれるのが「なんかサツマイモも色々あるみたいだけど何が違うの」という疑問です。

それぞれの芋によって柑橘のような香りがするとか酸度が強いとか呑みやすいさらりとしたものになるとか色々な特徴があります。しかし、原料芋の違いは同一の蔵で比べないとはっきりとはしません。これはそれぞれの蔵で酵母や製法、貯蔵などに対する考え方が違うためで、同じコガネセンガンという芋を使っているのにあれだけ違う焼酎が市場に出回っていることからもお判りだと思います。

さらに同じ蔵でも芋によって貯蔵期間や製法を変えていることが多いので純粋な飲み比べはなかなか厳しいのが現状です。薩摩酒造が開設する手作り観光蔵である薩摩明治蔵が出している焼酎飲みくらべセットのように同一の蔵の同一製法で芋だけを変えた焼酎を出してくれれば、それも出来ればワンカップサイズで出して貰えると気軽に飲み比べが出来て飲兵衛としては大変にありがたいのですが(笑)

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2004年11月 6日

壱岐焼酎も美味しい!

壱岐焼酎で早めの晩酌

出典元の記事は朝日新聞の記事です。朝日新聞の記事は数日経つと削除されてしまうようです。
著作権法に引っかからないように配慮しつつ、記事を引用しておきます。

 壱岐酒造組合が4日夜、長崎市のJR長崎駅前で壱岐焼酎の試飲会を開いた。通りがかった買い物客や仕事帰りの会社員が少し早い「晩酌」を楽しんだ=写真。

 組合に加わる壱岐市の蔵元全7社の銘柄が2種ずつ並んだ。薦められるままに全部を味わい、ほろ酔いの人も。主婦(63)は「壱岐焼酎はお湯割りでよく飲む。人気が出るのはいいけど、手に入りにくくなると困る」と笑顔で話した。

 近くのホテルでは酒屋や飲食店の店主を招いた商談会もあった。同組合の山内賢明理事長は「品質には自信がある。一時的なブームではなく、根強い人気を獲得できれば」。8日は福岡市で試飲会と商談会を開く。

まず、長崎駅前で試飲会が開催された理由を推測してみます。
壱岐焼酎の本場である壱岐島(壱岐市)は長崎県に所属しています。そのため、県庁所在地である長崎市の中心である長崎駅前で試飲会が行われたということだと思います。壱岐と対馬は長崎県所属なのですが、意外と知らない方は多いようです。

壱岐市にある7社の蔵元は「壱岐焼酎」という統一ブランドを打ち出して健闘されています。本文中にはなんの注釈もなく、いきなり「壱岐焼酎」というブランド名が書かれていますが、この名称は長崎県壱岐市に所在している蔵が大麦3分の2・米3分の1の割合で麦焼酎を醸造した時にだけ名乗ることが許されています。これは業界の自主規程だけではなく、WTO加盟国で結ばれている「トリプス協定」で保護されており、きちんとしたいわれを持つ名称です。こうした厳格な規程に守られている壱岐焼酎は本当に希少価値が高いのです。

壱岐酒造組合は品質に自信を持っておられますが、これは一飲兵衛である私からも保証できます。全て麦で作っている麦焼酎と比べてまろやかですし、そうしたまろやかさに包まれた香ばしさが感じられる美味しい焼酎が多いような気がします。

まだ呑んだことのない方はぜひとも壱岐焼酎もお試しください(^_^)

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2004年8月15日

球磨で取れた米を使った球磨焼酎

転作地で焼酎原料米 メーカーと契約、栽培--あさぎり町の農家 /熊本

「米余り」の中で行われている水田の転作ですが、球磨地方では、従来たばこと飼料イネへの転作が進められていたそうです。これを球磨地方の特産である球磨焼酎の原料米へ転換しようという試みがJA球磨によって行われています。
本格焼酎は、清酒やフランスワインと同様に農業と密接に結びついた酒です。地元の産物で原料がまかなえるのであれば、素晴らしいことです。米も水も酵母も「球磨産」の「球磨焼酎」は、全て地元の風土から生まれたものですから、さぞかし美味しいでしょう。
JA球磨と球磨焼酎蔵の取り組みをぜひとも応援したいと思います。

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2004年7月26日

休肝日は重要です

焼酎の里 休肝日のすすめ

球磨焼酎の本場である熊本県球磨郡山江村では毎週月曜日と火曜日を休肝日にするよう防災無線で呼びかけているそうです。球磨焼酎といえば25度の焼酎をそのまま湯煎して呑む「直燗」が一般的なスタイルです。他の地域から見るとストレートでぐいぐい呑むというスタイルは、驚きを持って見受けられるのは確かでしょうね。実際、あまり効果は上がっていないようですが、長生きすればそれだけ美味しい球磨焼酎を長く楽しめるわけですし、熊本市から同村へやってきた保健師が

焼酎文化を否定する気はない。ただ、上手に付き合って
というのもわかるような気がします。
皆様も飲み過ぎにはご注意を……。

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2004年4月14日

ディスカウント=本格焼酎を高く売る店!?

このところ、仕事が外回りになっていて、関東近郊をうろちょろしています。
ディスカウントストアやスーパーを見かける機会も多いので本格焼酎の品揃えを確認しているのですが、本当に驚くような値付けがされていて泣きたくなります。今回はそんな驚愕のスーパーへ潜入した取材班の壮絶な記録をお伝えします【爆】

【舞台】千葉の方にある某巨大スーパーJ
本格焼酎のコーナーにはいいちこや二階堂などが並んでいて、これらはすべて定価で販売。
そのコーナーにぽっかりと空いているのが「さつま白波」「黒霧島」と書かれた値札の付いている場所で、白波が品切れなのは本当なのだと感心したが、値段を見て頭の中を「?」が駆けめぐる。
「あれ?白波の一升って2000円だったっけ?まあ、白波と書いてあるけど実は黒白波とかその辺の税込み価格なのかも。」
と自分の頭を無理矢理納得させて隣を見ると「プレミア焼酎」と書かれたコーナーが。
いやな予感がしつつ、見てみると真っ正面には朝日酒造の黒糖焼酎である「朝日」の30度一升瓶が並んでいる。
「なんだ、プレミアっていっても朝日のレギュラーか。驚かせるよなぁ……
「……」
「……」
「……」
「なんじゃこりゃーーーーーーーーー!!!!!」
(しばらくフリーズ)
「えーと、朝日酒造のレギュラー酒、問屋流通していて結構メジャーな黒糖焼酎で、我が家の近くでも25度だけど1900円(税込)で出ていて、朝日酒造のホームページでは鹿児島県内価格として30度の定価は1990円(税別)と出ているから送料を加味しても東京では2500円(税込)くらいで間違いなく購入できて当たり前のように安い焼酎としてありがたく飲める、この焼酎が……
5000円!!!!!
その隣には
「千亀女いも製720ml3000円(税込)」※定価は1100円くらい
「富乃宝山1800ml5000円(税込)」※定価は2500円くらい
「太古屋久の島1800ml5000円(税込)」本坊酒造公式通販サイトでは2190円(税込)との表示
などの陳列も。目眩を感じた回れ右した取材班はその魔境からすぐに立ち去るのであった……。


蔵元さんはこんな価格で呑んで欲しいと思って本格焼酎を出しているわけではありません。適正な利益を得て、継続しておいしい焼酎をできるだけ安く販売したいと思って努力されているのです。それをこんな価格で販売されたら本格焼酎は高いものだという誤った認識が広まり、正しく健全な普及の妨げになります。ここを読んでいらっしゃる皆さんは絶対にこんな法外な価格で買ってはいけませんよ!

ちなみに価格に関しては細かい端数もついていましたが、きりの良い数字にあえてしております。どのスーパーがわかって商売妨害といわれるとまずいので(-_-;)

またこうした法外な価格を付けているふざけたスーパーやディスカウントストアを発見したらこちらで報告いたします。

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2004年4月 2日

清酒メーカーの本格焼酎への進出

地方清酒メーカー、相次ぎ焼酎に進出

本格焼酎がブームということもあって、清酒専業であった蔵が本格焼酎の免許を取得して製品化に乗り出すケースが多くなっているようです。清酒の廃物利用ということもあって、コストを抑えられますし、清酒かすを蒸留して作られる焼酎はブーム以前には手間の問題でなくなる傾向にありましたから、良いことであることは間違いないでしょう。
ただ、ブームだからということで乗り出すという姿勢は正直なところどうなのかと思います。清酒かすを蒸留して出来るいわゆる「粕取り焼酎」はもともと清酒蔵の伝統であり、本格焼酎を文化としてとらえたときに欠かせないものです。今回の本格焼酎ブームは「黒ぢょか」などの文化や情報をいろいろと公開している顔の見える焼酎蔵という存在まで含めたブームです。そうした背景のあるなかで安易に本格焼酎に乗り出すことは、けしてその蔵の利益にはつながりません。ブームの原因や消費者がどこに惹かれているのかをきちんと分析していないと過剰投資が重くのしかかり、最終的には蔵の経営を危うくしてしまうと思います。
清酒蔵の本格焼酎への進出は大いに結構。しかし、状況を顧みて、文化や顔の見える本格焼酎造りをしてもらいたいと思います。

追記.日経の本文中に登場する木内酒造さんの出した「木内」は吟醸香がするのに柔らかく、それでいて味わいはしっかりしています。減圧で蒸留したことで、清酒の癖がなくなっているため、清酒の嫌いな人でも楽しむことが出来る焼酎に仕上がっています。茨城県内のスーパーなどで手にはいるほか、通信販売もしていますので、よろしければ試してみて下さい。720mlで1000円くらいだったはずです。
ちなみに常圧で蒸留した焼酎も呑んでみたいなぁ、私は思っています。出してもらえるとうれしいのですが(笑)

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2004年3月26日

中国でいも焼酎を作ることについて

焼酎用イモ求めて訪中 来月、九州中心に13社 遼寧省を5日間視察

出典がYahooなのですぐ消えてしまうと思いますが、一応リンクです。
福岡の経営コンサルタントなる方が団長となって、いも焼酎の原料確保のために中国を視察するそうです。中国の芋を使っていも焼酎を作り、それを日本へ輸出しようということのようです。また、同時に中国の芋を日本へ輸入し、その芋でいも焼酎を作ろうということも考えているようです。

この記事はいろいろと賛否を呼んでいる中国産冷凍芋の問題を全く筋違いな方面から報道している点で問題があるのではないかと私は思います。

まず、中国産の冷凍芋を使ったいも焼酎はすでに市場に出回っています。いも焼酎の大量生産をするにはどうしても中国産冷凍芋は欠かせないのです。原料不足の窮地といいますが、すでに出回っていますのでたいした意味はありません。今の問題は国内産、それも鹿児島・宮崎産だけでまかなうためにどうしたらよいかということに焦点があるのであって、中国産芋を輸入したところで現在のブームを支えている中小の焼酎蔵には何の意味もないのが現実です。現在の本格焼酎業界では中国産冷凍芋と国内産芋の差別化をきちんと明示していくべきだろうというところに論点があります。
また、いも焼酎が売れていて流行っているから中国でいも焼酎の原酒を作って輸入すればいいだろうという考えはおそらく残念ですが、さほどの成功を収めないかへたをすると失敗するでしょう。現在売れていて、注目を集めている本格焼酎の原料芋はいずれも農家と生産・買い取りの契約をしているか自社で生産をしている蔵ばかりです。関東の消費者は顔の見える蔵の本格焼酎を好んで呑んでいますし、今後も安定していも焼酎を購入してくれる層はそうした顔の見えない焼酎を買うかどうかきわめて疑問です。ブームで呑んでいる人やブームで出している居酒屋は好んで仕入れるのだと思いますが、ブームが去ってしまえば……。

確かに品切れというのはマーケティングで「機会損失」とされ、よろしくないとは思いますが、いも焼酎があくまで農業を主体としている産物である以上、急激な増産は出来ないですし、無理な増産はブーム後の危機を招くだけだと思います。地酒・ワイン・地ビールと日本の酒類業界はブーム後の惨状をさんざん経験しているはずなのにこうした動きが本格焼酎でも出てくるのはきわめて残念です。宮崎・鹿児島・球磨・奄美・沖縄の蔵が動きに乗らないことを心から祈ります。これ以上小さいけれどきらりと光る蔵が廃業するのは勘弁です。

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2004年2月11日

飲み会の法則

新米ビジネスプロデューサーの情熱企画: サラリーマン飲み会の法則 必ずこうなる

会社の連中と呑んでも愚痴になることはほとんどないですねー。焼酎好きの集まり(=会社員ばかり)ならばなおさらのことです。楽しく酒を飲んでいるせいか、愚痴を言うのは野暮という雰囲気があります。
でも、この法則があてはまるひともいらっしゃるようですし、必ずしも間違いではないかもしれないですね。状況によるのかもしれません。

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2004年1月12日

焼酎が清酒を抜くも……

毎日新聞の記事から
焼酎出荷量:初めて清酒抜く 03年

これは良いことのようで実はあまりよろしくないというのが私の感想です。

まず、ここでいう焼酎には「甲類焼酎」も含まれており、家で安い焼酎をウーロン茶などで割って呑む人が増えている実態も反映しています。かならずしも本格焼酎だけではありません。

また、清酒の製造量が減少することによって、清酒粕が減少し、粕漬けや粕取り焼酎にとっては危機的な状況が発生しています。清酒の衰退は実は多方面への影響が大きいのです。

もちろん、清酒の衰退は自業自得的なところもあります。糖類やアミノ酸を混ぜて人工的に作り出す「三増酒」(さんぞうしゅ)の問題、酒造好適米である山田錦を使用して淡麗酒作りを目指してしまったことで味わいが似通ってしまったこと、地酒ブームにあおられていままでの作りを大幅に変え巨額な設備投資をしてしまったことで身動きが取れなくなってしまったことなど……。

しかし、本格焼酎と清酒はともに日本を代表する国酒(こくしゅ)であり、両方が健全な発展をしてこそ、日本の酒文化はより良くなると考えています。そのためにも清酒業界は本格焼酎のように「日本酒」の定義をより厳格にし、消費者の信頼を勝ち取れるだけの自己改革をしなければならないときがやってきていると思います。普通酒を三増酒にしてしまったために「普通酒=甘いだけでこくもきれもない翌日に残るまずい酒」という誤ったイメージがぬぐえない状況を一日も早く打開しなければ、清酒の未来はないでしょう。

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2003年12月16日

本格焼酎を選ぶ

いいちこ(三和酒類)や二階堂(二階堂酒造)といった超著名ブランド以外の本格焼酎がスーパーに並ぶようになって久しい。最寄り駅にあるスーパーや我が家最寄りのスーパーにも

★いも焼酎
 朝掘りさつま小鶴(小正酒造)
 貴匠蔵(本坊酒造)
 さつま白波(薩摩酒造)
 海童(濱田酒造)
 薩摩古秘(雲海酒造)
 黒霧島(霧島酒造)
 薩摩宝山(西酒造)
 白金乃露(白金酒造)
★米焼酎
 白岳しろ(高橋酒造)
 巌窟王(宝酒造)
★麦焼酎
 神の河(薩摩酒造)
 博多の華(福徳長酒類)
 隠し蔵(濱田酒造)
★胡麻焼酎
 紅乙女(紅乙女酒造)
★黒糖焼酎
 喜界島(喜界島酒造)
 れんと(奄美大島開運酒造)
★泡盛
 主(ヘリオス酒造)
 瑞泉(瑞泉酒造)

などが定価でならんでいる。
こうしたスーパーにならぶ本格焼酎の品質について訝しげに思う向きもあるかもしれない。
清酒のイメージがそれだけ根強いと言うところだと思うが、清酒と本格焼酎が大きく違うのは本格焼酎と名乗るためには厳しい基準を守らなければならないという点だ。
清酒のように糖類を添加したり、醸造アルコールを添加したり、アミノ酸を添加したり、ということは「本格焼酎」を名乗るためには認められない。
味わいは蔵によって全く異なるが、品質については清酒のようにバラバラというわけではない。よって「米だけの酒」が純米酒ではないという訳のわからない状況は本格焼酎には発生しないのだ。
本格焼酎を呑んでみたいというのであれば、スーパーで売られている銘柄でも安心して購入して呑んでみてほしい。

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2003年12月 6日

白玉

諸般の事情で「白玉」という銘柄は絶版となっている。写真は某居酒屋で在庫が残っていた貴重な一品。031125_2131.jpg

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